『枕草子』の世界(’24)の基本情報
科目名:『枕草子』の世界(’24)
メディア:ラジオ
科目区分:人間と文化
単位数:2単位
単位認定試験平均点:
主任講師名:島内 裕子(放送大学客員教授)
【講義概要】
『枕草子』には、清少納言の人間観や美意識が明快に表現されている。 有名章段以外にも、数多くの章段を取り上げて、原文をわかりやすく解説し、『枕草子』の全体像を提示したい。また、現代的な新たな観点から『枕草子』を始発とする批評文学の展開にも着目し、『枕草子』の文学的な達成と影響力を把握する。『枕草子』の本文は、江戸時代以来、近現代まで最も広く読まれてきた、北村季吟の『枕草子春曙抄』による。『枕草子』という一つの作品を通して、古典から近代までのさまざまな文学作品のつながりにも触れる。【授業の目標】
第1に、豊富な原文講読を通して、王朝時代の散文表現に親しみ、『枕草子』の全体像を理解する。第2に、『枕草子』に顕著に見られる清少納言の批評精神を、当時の他の作品や、後世の文学作品も視野に入れて相対化し、現代に通じる価値観の発露として把握する。第3に、『枕草子』の多様な表現スタイルや、自由で洞察力に満ちた人間認識が、普遍的な文学精神の基盤であることを認識する。【履修上の留意点】
https://www.ouj.ac.jp/
本科目は、『枕草子』という一つの作品を中心に、原文講読に力点を置くことによって、古典の原文を読む楽しみを、受講者に広く提供することを目指す。テレビ科目の「『方丈記』と『徒然草』(’18)」、和歌文学の通史として「日本文学と和歌(’21)」、近代文学を切り拓いた「樋口一葉の世界(’23)」とあわせて履修してほしい。また、大学院科目として「日本文学の研究史(’21)」がある。さらに、外国文学・言語学、哲学・思想、美学・芸術、歴史・文化など、広くさまざまなジャンルの科目を学ぶことも望まれる。
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